栄養と深く関わっている神経と血液

筋肉合成のためにはたんぱく質が必要だったりエネルギー
産生のためには糖質が必要なのはみなさんももうご存じだ
と思います。
では神経は?血液は?そもそも運動中に神経や血液はどん
な働きをしているの?
今回はあまり知られていない神経、血液と栄養、運動との関係についてお話していこうと思います。


《神経と運動》

筋肉などは日頃から意識されている方も多いと思います。
運動において筋肉との関係は切っても切り離せないですよね。それと同様に神経も運動において非常に大切な役割を担っています。神経の働きが高まると瞬発力が生まれると言われています。競技によっては相手やボールの動きをみてとっさに判断し適切に動く能力が必要になります。この判断して瞬時に動く一連の動きがどのように行われているのか。目から入った情報は情報伝達物質として神経を通して脳に送られます。すると脳は筋肉に指令を送り、その結果とっさに動くことができます。瞬発力と神経の働きは繋がっています。

《神経と栄養》

神経の働きが運動に非常に大切な役割を担っているのが分かったと思います。
では栄養は?筋肉=たんぱく質のように神経の働きに関わる栄養はあるのか。
あまり知られていませんが神経の働きに大きく影響を与える栄養があるのです。先ほどお話した情報伝達物質は、情報を脳や筋肉に運ぶ働きがあります。この情報伝達物質がないと情報を運べないということです。情報の通り道である神経はたんぱく質でできています。そして情報を運ぶ情報伝達物質はビタミン B 群でできています。そして情報量の調節をカルシウムとマグネシウムが行っています。これらの栄養素がそろって初めて正しく素早い動きができるようになります。自分のイメージ通りに体を動かすにはビタミン B 群、ミネラルが必要です!!

【ビタミン B 群を多く含む食材】
豚肉・鶏肉・バナナ・レバー・マグロ・かつお・納豆・牛乳・卵 など…
【ミネラル(カルシウム・マグネシウム)を多く含む食材】
牛乳・干しエビ・チーズ・ほうれん草・木綿豆腐・ひじき・アーモンド など…

 

これからは筋肉だけでなく神経の働きも意識して食事に取り入れてみてください!

《血液の成分》

(血液は、赤血球、白血球、血小板と血漿からできています。
赤血球は酸素や栄養を全身の細胞に運んでいます。その赤血球の主成分はヘモグロビンです。赤血球の数が多いほどヘモグロビンが多く、そのヘモグロビンが多いほど酸素も多く運ばれます。
血液と聞くとどんな働きをしているイメージがありますか?
血液には先ほどお話した酸素と栄養の運搬、そして血液を固めて止血する働き、体内に入った異物を退治するなどといった働きがあります。もっと詳しく血液の役割、流れを見ていきましょう。

《血液の流れ》

血液がどこから出発してどこを通って全身に流れているか知っていますか?
心臓から送り出された血液は、大動脈から静脈を通って全身をかけめぐり毛細血管へと到達します。そして細胞に酸素と栄養を送り届け、二酸化炭素と老廃物を回収して、静脈へと流れ込みます。静脈の血液が肺に到達すると再び酸素と栄養を受け取って、心臓から全身への循環を繰り返します。

《血液とアスリートの関係》

血液が不足すると、栄養と酸素が体に行きわたらず息切れやスタミナの低下、貧血といった症状につながることがあります。血液の主成分は鉄とたんぱく質です。スポーツ選手が貧血を起こしやすいのは、激しい運動で鉄分が汗とともに体外に流れ出てしまうからです。また成長期になると急激に身長が伸びたりしてたんぱく質の必要量が増えることで貧血を起こしやすくなります。貧血は女性のイメージが強いですがアスリートは男性でも起こりやすいです。鉄は不足しがちな成分なので毎日の食事で意識して摂ることが大事です。

《鉄を多く含む食材》

豚レバー・あさりの水煮缶・真いわし・小松菜・レンズ豆・牛ヒレステーキ肉…など

肉や魚などに含まれる鉄は「ヘム鉄」といい吸収率が高いが、野菜などの植物性食品や乳製品、卵などに含まれる「非ヘム鉄」は給率が低いのでビタミン C と一緒に摂取すると吸収率が上がります。毎日積極的に鉄分を摂取して血液不足にならないようにしましょう!

実は栄養と深く関わっている神経と血液、アスリートにとっては欠かせない役割を担っており、栄養ともつながっていることが分かったと思います。
神経や血液など今まであまり意識していなかった人も多いと思いますが、
これからは意識してより強いからだパフォーマンスの向上を目指しましょう!

 

参考文献
●石川三知著 10 代から始める 勝つ!カラダづくり
ジュニア選手の勝負飯プロが教えるスポーツ栄養コツのコツ 2015 年
●牧野直子監修 世界一やさしい!栄養素図鑑 2016